産科・婦人科

患者様に寄り添い、
心と身体をケアします 女性が抱える悩みは、年齢・体質・環境などによってさまざまです。
当院では、お一人おひとりのライフスタイルに合った診察を心がけております。
些細なことでも一人で悩まずに、お気軽にご相談ください。
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不妊症とは
不妊治療開始のタイミングは?

WHOでは妊娠を望むカップルが避妊をせずに夫婦生活(性交渉)があるにも関わらず「1 年間妊娠しない場合」と定義されています。 それは、一般集団のカップルが避妊せずに性交渉を持った場合、1年で約80%、2年で約90%が妊娠するといわれているためです。
妊娠を望んで一定期間(妊娠を急がれる方は3ヶ月程度、そうでない方も半年~1年程度を目安に)が過ぎた場合、まずは検査から妊活を始めましょう。 各カップルにあったサポートをさせていただきます。

当院における不妊治療の
保険適用について

※保険診療適用前に必ずお読みください

令和4年4月1日より人工授精や体外受精に対する保険診療が開始(一部、自費診療あり)となりました。
保険診療開始にあたり以下の点をご確認下さい。

1.治療計画の作成と同意
  • 保険診療開始時に治療計画を作成します。
  • 治療計画の変更やステップアップの際には新たな計画作成が必要となります。
2.保険適用の回数制限について

【タイミング療法・人工授精】
年齢、回数ともに制限はありません。※但し、月のエコー回数に上限があります。超過の場合は自費診療となります。

  • 当院では、体外受精・顕微授精は施行しておりません。
    ご希望の患者様には近医をご紹介いたします。
  • 治療開始前に必要な感染症等のスクリーニング検査は自費診療となります。
    (症状があれば保険適用)

診療の流れ

初めて受診される方はコチラ

  • Step.1初診

    問診、内診(超音波検査)および感染症検査、肝炎などの検査を行います。 月経周期に合わせて不妊検査の一部を行なうことがあります。

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  • Step.2検査

    妊娠を妨げている原因を探すための大切な検査です。女性はホルモン検査、 卵巣の予備能を確認するAMH(アンチミュラー管ホルモン)、超音波検査、 頸管粘液検査、子宮卵管造影検査、子宮鏡検査、クラミジア検査などです。 男性の場合は精液検査が基本的な検査です。

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  • Step.3治療

    検査後に不妊の要因がわかった場合は、その要因に合った治療を進めています。
    検査をしてもはっきりとした要因が見当たらない場合は、タイミング療法から治療をステップアップしていく方法や、不妊期間によっては最初から体外受精が必要と判断される場合もあります。
    年齢や治療歴、不妊期間などにより個人で異なりますので、身体の状況に合わせて一番最適な治療(テーラメイド治療)を考えていきます。

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治療内容について

女性不妊症の原因には、排卵因子(排卵障害)、卵管因子(閉塞、狭窄、癒着)、子宮因子(子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、慢性子宮内膜炎など)、子宮頚管因子(子宮頚管炎、子宮頸管粘液分泌不全など)、免疫因子(抗精子抗体など)、年齢など様々なものがあります。このうち排卵因子、卵管因子に男性不妊因子を加えた3つは頻度が高く、不妊症の3大原因といわれています。不妊治療と同時に、各種検査も進めてまいります。検査の結果に応じて治療方針を調整していきましょう。
また、不妊症の原因として男性因子は約50%といわれています。精液検査はとても重要になりますので、妊活開始からできるだけ早く検査を受けていただくことを推奨しています(近医を紹介しております)。

乳房トモシンセシス(3Dマンモグラフィ)

不妊症の検査

  • 初診時:内診、超音波検査、子宮頚がん検診など
  • 月経 2-5日目ころ: 血液検査(FSH:卵胞刺激ホルモン、
    LH:黄体化ホルモン、PRL、男性ホルモン、甲状腺機能などで施行)
  • 月経7-12日目ころ:卵管造影検査
  • 排卵期:超音波検査(卵胞径、子宮内膜厚測定)
  • 黄体期(高温期):血液検査(黄体期ホルモン)
  • 自費検査:血液検査:AMH(残存卵子数の指標)、抗精子抗体
超音波装置(エコー)

不妊治療計画

当院では、患者様それぞれに合った不妊治療計画を提案することを心がけています。 年齢、AMH(残存卵子数の指標)、どのような検査・治療を望むのか、家族計画など、状況は患者様によって違いますので、不妊治療計画(治療の step up のペース)も様々です。 患者様それぞれの想いに沿った不妊治療、サポートをさせていただきます。

タイミング療法

タイミング療法は、超音波検査などで正確に予測された排卵日に性交渉のタイミングを合わせる治療法です。 月経が開始すると、卵胞が1つ選ばれ、少しずつ成長します。 約2cmの大きさになったところで、卵胞から卵子が飛び出します(排卵)。 経膣超音波検査で卵胞の大きさを確認し、排卵日を推定します。 推定した排卵日をもとに、夫婦生活(性交渉)のタイミングを指導します。 妊娠率が最も高い性交渉のタイミングは排卵日の1-2日前とされています。

受診回数:排卵前の1-3回程度

人工授精

人工授精は、採取した精液を処理して運動性の良好な精子を回収して子宮内に注入する治療法です。 タイミング療法と同様に、経膣超音波検査による卵胞発育モニタリングにより排卵予測を行い、それにあわせて人工授精を行います。

受診回数:排卵前の1-3回程度 
人工授精当日(1回)

体外受精、顕微授精

タイミング療法、人工授精で妊娠に至らない方、卵管因子などで妊娠が難しい方の場合は、体外受精への step up を御案内します。
当院では体外受精以降の治療は施行しておりませんので、対応可能な施設へ御紹介させていただいております。

  • 卵胞発育の状況や、血液検査の結果に応じて、排卵誘発法(内服)や黄体補充療法(内服)、注射療法を施行する場合があります。

  • 当院では、医師の診察後、お時間のある方にはカウンセリングを実施しています。
    医師に相談し忘れたことなど、お気軽にご相談ください。

Q&A

不妊治療について

  • Qどのタイミングで不妊治療を始めるべきですか?

    一般的に、1年以上避妊せずに夫婦生活を送っても妊娠しない場合、不妊の可能性を考えます。
    年齢によって妊娠のしやすさが変わるため、気になる場合は早めに受診することをおすすめします。

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  • Qどんな検査をしますか?痛みはありますか?

    血液検査やエコー検査があります。内診に関しても、極力痛みを感じないように行います。

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  • Q治療にはどのくらいの期間がかかりますか?

    早ければ1周期目の浴療で妊娠することもあります。治療計画を作る際に、治療期限なども相談し、必要があれば高次施設への紹介も行います。

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  • Q不妊治療の費用はどのくらいかかりますか?

    一般不妊治療料管理料 750円(3ヶ月に1回)
    人工授精 5,460円/回
    卵胞測定のエコー検査 1,500円(回数制限あり) など

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  • Q年齢が高くても妊娠できますか?

    可能です。しかし、35歳から妊娠率は段々低下すると言われています。検査などを早めに受けていただくことを推奨します。

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  • Q不妊治療の副作用やリスクはありますか?

    薬物療法などに関しては、一定のリスクのがあります。治療を行う際には丁寧に説明いたします。

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  • Qパートナーと一緒に受診するべきですか?

    初回の説明時には、一緒に来院していただく方が、カップルでの理解も深まりよいと思います。来院がない場合でも、質問などあればお気軽に申し付けください。

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